第XVIII章
放棄による解放のヨガ (Moksha Sannyasa Yoga)
アルジュナは言いました。「おお巨大な戦士よ、サンニャーサとは何ですか、Hrishikesh,Tiyagaとは、Kesi Sudanaとは。私は本質を知りたいのです。」(1)
祝福された主は言いました。「賢者は、サンニャーサは欲望を放棄することだと理解している。賢明なものはすべての結果をTyagaと知っている。(2)
犠牲、贈り物、および厳格な行為は放棄するべきではなく実行するべきである。犠牲、贈り物、そして祝福は賢明な者のための浄化である。(5)
強い戦士よ、これらの5つの原因を知り、すべての行動を達成するためにこのサンキャの教えを用いよ。(13)
身体、動くもの、様々な内臓、様々な種類の機能とそれを主宰する神々、5つの感覚器官(14)
エゴから解放され、(善悪によって)影響をうけない知性を持ち、ひとを殺すものはその者自身が殺しているわけではなく、行動に縛られることはない。(17)
見返りを望んでいないもの、執着心を持たないものによって愛や憎しみなしで行われる行為はサトヴィックである。(21)
しかし、欲望やエゴイズム、あるいは多くの努力によって行われる行為はラジャシックと呼ばれる(24)自分自身の能力を知ることなしに、幸福もなく、他人への障害を伴い妄想から遂行された行為はタマシックと呼ばれる。(25)
行動や放棄の道筋、何をすべきか、何をしてはならないか、恐怖と恐怖のなさ、束縛と解放を知っているのは、おおパールタよ、その知性はサトヴィックである。(30)
何が正しい(ダルマ)のか間違っているのか(アダルマ)、何をすべきかしないべきか、それを知るのはラジャシックな知性である。(31)
暗闇の中にあるものは、間違ったもの(アダルマ)を正しい(ダルマ)とみて、悪徳の光の中にすべてを見る。その知性は、おおパールタよ、タマシックと呼ぶのだ。(32)
それは最初は毒と似ているが、最終的には蜜のようになる。その幸福は、自己の幸福な知識から生まれたサトヴィックであると言われている。(37)
感情と物質との接触から生ずる喜びは、最初は蜜のようなものであるが、最終的には毒のようになる。これをラジャスティックであるという。(38)
睡眠から生まれる最初と最後の喜びは、自己の妄想である。怠惰と不平はタマシックである。(39)
孤独に住み、少なく食べ、言葉数も少なく、身体と心をコントロールして、瞑想と集中をし、思いやりをもちなさい。(52)
エゴを捨て、怒りや欲望を放棄し、「私の」という概念から解放され、平和になればその者はブラフマンとなるにふさわしい。(53)
ブラフマンになるということは、心が静かになり、全ての存在に対し欲望や悲しみを持たないことである。その者は私に最高の献身を捧げるだろう。(54)
献身により、そのものは現実に私が存在することを悟るだろう。そう悟ったのち、その者は最高へと到達するであろう。(55)
神は全ての存在の心に宿っている。おおアルジュナよ、すべての存在は、マーヤーによって機械の上に乗っかっているかのように回転させられているのだ。(61)
ああバーラタよ、あなたの全ての心をもってその者を救いなさい。恩恵によって、あなたは最高の平和と永遠の住居を得ることができるのだ。(62)
私の中に心を定め、私に身を捧げ、頭を垂れよ。自分自身に敬意を払うのだ。約束しよう、あなたは私にとって愛する人なのだから。(65)
すべての義務を放棄し、私だけのもとに来るがいい。私はすべての罪からあなたを解放しよう。あなたは悲しんではならない。(66)
おおパルターよ、注意深くこの話を聞いただろうか。無知によって引き起こされたあなたの妄想は消えただろうか。Dhananjayaよ、破壊されただろうか?」(72)
アルジュナは言いました。「私の妄想は破壊されました。そして私はあなたからの恩恵により知識を得ました。ああAchyuta(普遍の神)よ。私の疑念はなくなりました。私はあなたのお言葉に従って行動します」(73)
どこにもクリシュナ、ヨガの主は存在し、どこにもパールタ、弓の射手は存在します。そこには繁栄、勝利、幸福と健全な政策が存在するのです。(78)
文章について説明
●1.スワミ・シバナンダ師からの学びをもとに、クリシュナ・グルジが要約したバガヴァッド・ギーターの翻訳文を紹介します。
●2.”忙しい人のためのバガヴァッド・ギーター”というコンセプトで、バガヴァッド・ギーターのエッセンスが学べる内容です。
●3.文章の中にある(20)←などの数字の意味は、バガヴァッド・ギーターの詩の番号です。
クリシュナ・グルジからのメッセージ
皆さんの心理的な管理やライフスタイルの管理のために一番役立つ内容が明確に書いてあるのがバガヴァッド・ギーターです。
ぜひ、読んでみてください。
By クリシュナ・グルジ