文章について説明
●1.スワミ・シバナンダ師からの学びをもとに、クリシュナ・グルジが要約したバガヴァッド・ギーターの翻訳文を紹介します。
●2.”忙しい人のためのバガヴァッド・ギーター”というコンセプトで、バガヴァッド・ギーターのエッセンスが学べる内容です。
●3.文章の中にある(20)←などの数字の意味は、バガヴァッド・ギーターの詩の番号です。
クリシュナ・グルジからのメッセージ
皆さんの心理的な管理やライフスタイルの管理のために一番役立つ内容が明確に書いてあるのがバガヴァッド・ギーターです。
ぜひ、読んでみてください。
By クリシュナ・グルジ
第Ⅰ章
アルジュナの落胆(Arjuna Vishada yoga)
これは、アルジュナの落胆についての章です。アルジュナは、彼の近親、息子、義理の兄弟、従妹、先生(Bhishma、Dronaなど)が戦いに並ぶのを見て、クリシュナ神に言いました。(26)
「私の手足は力を失い、私の唇は乾き、私の胴体と髪の毛は逆立ちます。弓は私の手から滑り落ちます。(29)
私は3つの世界の王権をとるために彼らを殺したくありません。(35)
私の先生や親戚を殺すなどとは大きな罪です。私が彼らを殺す場合は、家族の伝統は滅びてしまうことでしょう。そこには無法のみが残るでしょう。(40)
女性は犯されます。カーストの混乱が起こります。家族を殺害した者は地獄へ行き、彼らの祖先もまた握り飯と供え物を失い地獄へと落とされるでしょう。(42)
カーストの習わしや家族の習わしは、消え去るでしょう。(43)
アルジュナは悲しみに圧倒されました。彼は彼の弓と矢を投げ出すと、戦車の座席の下に崩れ落ちました。(47)
第II章
サンキャヨーガ(SANKHYA YOGA)
これは、魂とは不滅であるとするギャーナヨガ(知識のヨガ)やヴェーダーンタ(知識)です。
クリシュナはアルジュナにこのように言いました:「無知の眠りから目覚めるのです。この身体と世界は不滅のアートマン、ブラフマンや魂で作られている。どれもこれも不滅の魂を破壊することはできない。アートマンは生まれることもなくこれまでに死んだこともない。それは産まれたこともなければ、永遠で、不変で、古代から続くもの。体が殺されたとしても、それは殺されない。(20)
殺すことはなく、また殺されることもない。まるでひとがボロボロの服を脱ぎ捨て、新しい服に着替えるのと同じように、ボロボロの体を脱ぎ、新しく用意された体の中に入るのだ。(22)
武器はそれを破壊できず、火はそれを燃やすことはできず、水はそれを濡らすことはできず、風はそれを乾燥させることはできない。(23)
これ自身は非営利であり、考えることはできず、そして不変なのだ。(24)
「さぁアルジュナ!あなたの義務を果たすのだ。戦うというのがクシャトリヤの義務だ。正義のために戦うということほどクシャトリヤにとって大切なことはない。(31)
バランスの取れた心をつくりなさい。喜びと痛み、得ることと失うこと、勝利することと敗北することは同じなのだ。戦いに従事しなさい。そうすればあなたは罪を負うことはない。行動への結びつきを捨てなさい。(38)
あなたの権利は働くことだけにあり、行動の結果にはない。行動の結果はあなたの動機ではなく、それに執着をもってはならない。(47)
ヨガが執着を放棄し、成功と失敗へのバランスをとるのだ。ヨガとは心の均衡なのだ。」(48)
アルジュナは言いました。「ああ、クリシュナよ! Sthithaprajnaの状態とは何ですか?そこではどのように話すのですか?どのように歩いているのですか、座っているのですか?」(54)。
クリシュナは言います。「Jivanmuktaとは欲望、願望、自分のものであること、自分であること、執着や恐怖からの自由である。自身であることに満足し、官能的な喜びには無関心である。望ましい目的を得ることにより、大喜びしたりしない。彼はいつもあらゆる条件のもとで心を整えている。彼は彼の心と感覚を完全に支配している。彼はブラフマンに住んでいる。彼は自分の自己に集中している。彼は感覚的な世界にはいない」(55~57)。
[…] 第1・2章 […]
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